HeartLight X3 Clinical Post - 01 2022.07.29慢性期での肺静脈隔離のDurabilityを評価した一例

関口 幸夫 先生
(榊原記念病院 循環器内科 部長)
X3を用いて肺静脈隔離(PVI)を施行し、約3ヶ月後にAF再発を認めたため、約5ヶ月後にsecond sessionを施行いたしました。
洞調律下にPre voltage mapを取得したところ4PVのいずれも左房からの電気的隔離が維持されており再発の原因はNon-PV fociによるものでした。
また、本症例ではバルーン施行例で隔離されにくいCarina領域を含めた比較的広い範囲で十分な隔離が維持されておりました。
Dukkipatiらの報告*にあるように、X3によるPVIのDurabilityの高さを実感することができた症例でした。
*Heart Rhythm 2012;9:919 –925

HeartLight X3 Clinical Post - 02 2022.07.29 2本のRMPVを選択的に閉塞させることで拡大肺静脈隔離に成功した症例

河合 俊輔 先生
(福岡赤十字病院 循環器内科)
RS側、RI側それぞれにRMPVを有する難解剖症例に対してX3での肺静脈隔離を施行しました。
術前のCT画像ではRPVは2本のRMPVを含めて4本の分枝を認めました。まず下方に分枝するRIPVを選択して前壁→下壁→後壁、続いて上方に分枝するRSPVを選択して後壁→天蓋→前壁を焼灼したあと、RSPV側のRMPVを選択してRMPV-RIPV峡部の視野を描出し焼灼を追加しました。High
density mappingでVoltage
mapを作成したところ、RIPVが遠位部で個別隔離となっていたため、RIPV側のRMPVを選択して峡部→後壁に焼灼を追加しました。Voltage
mapで再評価したところ、RIPVの拡大隔離が得られていました。
2本のRMPVの選択的閉塞が良好な視野描出に繋がり、拡大肺静脈隔離に成功できた症例であり報告いたします。

に移動します。)